糖尿病(内分泌代謝)内科

 卒後研修として生活習慣病としての糖尿病を中心に学びます。すなわち、急性期合併症としての糖尿病性ケトアシドーシス、慢性合併症としての精神障害、網膜 症、腎症などの診断と治療の習得を目指します。
 病棟では入院患者を指導医とともに担当し、月に1回行われる糖尿病教育入院の患者を通じて、基本的な検査の見方、インスリンの使用方法について学んでいきます。また、術前症例や血糖コントロールに難渋している患者も他科とともに担当します。
 様々な病態を持つ糖尿病患者に対して看護師、管理栄養士、薬剤師を中心としたコメディカルとともにチームで治療にあたることを目標としています。
 そのため、医師の学会発表にのみならず、コメディカルに対しても学会発表の指導を行い、また、CDE(糖尿病療養指導士)の育成養成にも力を入れています。
 1年目は、内科の基本的診断、治療法を習得するとともに、内分泌代謝領域の基本的知識、救急疾患へ適切に対応できる知識を習得します。
 その他、グループ回診、抄読会、症例検討会、他院との研究会にも積極的に症例を提示しディスカッションを重ねています。

【研修カリキュラム】

・糖尿病患者の病歴、理学所見の取り方と記載法の習得
・内分泌代謝疾患の救急の診断と治療の習得(糖尿病性昏睡、甲状腺クリーゼ、副腎不全)
・糖尿病に関する検査の実施と理解 (尿一般、尿中Cペプチド、腎機能、神経学的検査、眼底検査)
・糖尿病の治療法の理解(食事療法、運動療法、薬物療法、インスリン導入の適応と方法)
・甲状腺疾患の診断と治療法の理解